天皇の料理番の第4話で秋山篤蔵(佐藤健)の兄・周太郎(鈴木亮平)が
弁護士の夢を諦め、故郷の武生に帰らざるを得なくなった理由。

それが「ろうがい」です。

あまり馴染みがないこの「ろうがい」という言葉。
一体どういう意味なんでしょうか?

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「ろうがい」ってどういう意味?

「ろうがい」は「労咳」と書きます。

元々は漢方用語で
「労咳」は「内傷により咳嗽(がいそう)が長引く」という意味です。

ここで、

  • 内傷:内臓の状態が悪い
  • 咳嗽:咳と痰
  • 咳:肺の不清(状態が悪い)

という意味に解釈してもらうとよいかと思います。

ですので、多少本来の漢方の意味とは異なるのですが、
実は明治初期までは肺結核の症状がまさにこの状態だったので
労咳(ろうがい)=肺結核
でした。

ちなみにインターネット上では「ろうがい」は「ろう害」と書かれ、
「ろう」なるものによる被害という意味でこの言葉が使われています。

もちろん、周太郎が苦しんだのは
このインターネット上の「ろう害」でないことは言うまでもありません。
※実際にはインターネット上は「ろう」も漢字表記されていますが、
ここではあえてひらがな表記とさせていただきます。

「ろうがい」は現在も存在する?

「労咳(ろうがい」という言葉自体は現在漢方ではともかく、
一般的にはほとんど使われないでしょう。

しかし、肺結核という病気は残念ながら現在も存在します。

かつては日本国内でも高杉晋作、沖田総司、正岡子規、滝廉太郎といった歴史上の偉人が
この肺結核によって若くして命を落としたことは良く知られています。

これは結核が「不治の病」であり、
また原因である結核菌が感染症だったことが挙げられます。
昭和初期までは日本の死亡原因第1位だったこともあるほど恐れられた病気なんですよね。

今でこそ、適切な治療法が開発されたので「不治の病」ではなくりました。
しかし、現在でも年間2,000人以上が命を落としている病気であることも事実です。

これは結核菌自体も薬に対する耐性がついたりしているためで
今でも結核の早期発見、早期治療が必要であることは言うまでもありません。