わたしを離さないでの最終回では恭子の元から
友彦、そして心の支えであった加藤でさえ立ち去ってしまいます。

一人取り残されていく恭子にとってはまさに絶望的な状況です。
ついには自ら心中を図ろうとします。

そんな中恭子を救ったのはやはり「希望」でした。

果たして「わたしを離さないで」の「希望」とは一体何だったのでしょうか?
実は提供者全員に共通していたことが最終回で明らかとなりました。

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わたしを離さないでの友彦が救われた理由とは?

9話での以下の事実を突きつけられ、友彦(三浦春馬)は自暴自棄になります。

  • 猶予というものが存在しなかったこと
  • 3度目の提供通知が届いたこと

そして、友彦は一度は恭子(綾瀬はるか)を遠ざけようとしました。

そんな友彦が救われるきっかけとなったのは
龍子先生(伊藤歩)の誘いでやってきたサッカー観戦でした。

ここで、龍子先生からかつて「提供」を受けた人間が「提供者」に感謝している
という話を聞いた友彦は穏やかな気分になることができたのです。

その理由が「提供者」の希望でした。

生まれてきてよかった。

それは自分の将来が決められている、という絶望的な状況でも
自分が救われる糧になりうることでした。

以前6話で真実(中井ノエミ)が恭子(綾瀬はるか)にこんなことを言っていました。

生まれてきてよかったと思えることを見つけて

そして、最終話では加藤(柄本佑)も

生まれてきてよかったと思いたいなぁ

と本音をこぼしていましたね。

友彦は今までサッカー選手になる夢、そして猶予を勝ち取る夢、
全てが破れ絶望的になっていました。

しかし、そんな友彦でもたった一つ夢を叶えることができたのです。
それは恭子に再び会うことでした。

これは恭子がコテージを立ち去っていてから友彦が長く望んでいたことでした。
友彦が絵をずっとやってきたのも恭子に会うためでした。

結局猶予というものが存在しなかったことで努力は無駄に終わったと思えましたが、
その代わり恭子と一緒にいられる時間を過ごすことができました。

そばに恭子がいること、
それが友彦が「生まれてきてよかった」と実感できるときでした。

わたしを離さないでの恭子を救った希望とは?最終回ではどうなる?

穏やかな気分で最期を迎えることとなった友彦。

そして、その数日後には加藤もまた「提供」の指名を終えることになります。
さらには風のうわさで同じ陽光出身の珠世(馬場園梓)もまた終わった事を知ります。

しかし、そんな中恭子にはいつまで経っても「提供通知」が届かなかったのです。

元々「介護人」は優秀な生徒に与えられた「提供」を免れる制度でした。
恭子は「優秀すぎる」生徒であったために「提供」の順番が後回しになってしまったのです。

しかし、直ぐに美和や友彦に続きたいと思っていた恭子にとっては
このことが逆に「地獄」となっていました。

結局は自分の身の回りに人物は次々にこの世を去ることとなり、
恭子は一人ぼっちになってしまったのです。

そして、恭子は一人のぞみが崎に向かいます。
いつまでも最期を迎えることができない恭子は自ら命を絶つことを決意します。

トモ、もう終わらせてもいいよね

恭子はそう呟き、海の方向に一歩一歩足を進めていきます。

そんな恭子を押し留めたのは沖から流れ着いた
一個の潰れたサッカーボールでした。

それはかつて友彦がサッカーの練習をしていたときに使っていたボールでした。

自暴自棄になった友彦は恭子にそのボールを捨てるように言いました。
しかし、恭子は友彦の思い出が詰まったそのボールを捨てることができず、
持っていたのです。

そして、友彦が亡くなったその日に恭子は川にそのボールを流します。
まるで使命を終え、自由となった友彦をそのボールに託したかのようでした。

そのボールが奇跡的にものぞみが崎で恭子の元に戻ってきたのです。

なくしたものが戻ってくる場所

確かに恭子にとって、のぞみが崎はそんな場所でした。
そして、恭子は再び一人生きる決意をすることになるのです。

結局、恭子が「提供者」になったかどうかについても明らかにされませんでした。

しかしだからこそ、ドラマ「わたしを離さないで」は
単なる悲しい結末とはならずに穏やかな終わり方をした
と言えるのではないでしょうか。