「重版出来!」の第2話はユーレイ営業部員の小泉純が
本物の営業部員に変わるところを描いた話ではあるのですが、
実はそれだけではありません。

今回2話ではとある一冊の幻のコミック誌の影が度々登場することとなります。

実はこの幻のコミック誌は編集長の和田、営業部部長の岡、
さらにはフリー編集者の菊池と漫画家の八丹も関係していたのです。

スポンサーリンク

重版出来で度々登場した幻のコミック誌とは?なぜ消えたのか?

主人公の黒沢心(黒木華)が所属する編集部が扱っている
興都館の人気青年コミック誌が「週刊バイブス」でしたね。

実は興都館ではバイブスのほかにも幻のコミック誌が存在していたんです。
それが5年前に発売されていた「FLOW」です。

今でこそ、一つの本を売るために
編集と営業、そして書店員が密に連携をとっていますが、
以前その3者がバラバラとなっていた時期がありました。

その原因となったのがバブル時代に根付いた
ほおっておいてもいい本は売れる
という悪しき習慣でした。

具体的にはまず編集がどんぶり勘定で雑誌を刷ります。

そして、営業、および書店は勝手に売れると考え
その雑誌に対して特に売り込みをかけません。

結果、予測よりも本は売れず、返品の山となり、最悪赤字にもつながります。

それが続けば出版社にとってはその雑誌は「お荷物」となり
休刊となってしまうわけです。

「FLOW」はそれなりに人気があったコミック誌だったのですが、
悪しき習慣の犠牲で休刊に追い込まれてしまった本の一つだったのです。

幻のコミック誌「FLOW」に関わった人物は?

実はコミック誌「FLOW」には和田靖樹(松重豊)、岡英二(生瀬勝久)、
菊池文則(永岡佑)、そして八丹カズオ(前野朋哉)が関わっていました。

和田と岡はそれぞれ、編集と営業の仕事をしていたのは想像がつきますよね。

実は菊池は当時は興都館の社員でした。
菊池の人物紹介で記述されていた担当雑誌とは実は「FLOW」のことだったのです。
そして、八丹は実はFLOWの廃刊号でデビューした作家でした。

菊池がフリーになったきっかけはFLOWの廃刊により、
ほかの部署に転属されたためです。

しかし菊池はどうしても漫画の仕事がしたかったために
興都館を辞めることを決意します。

それから菊池は八丹の担当となり、支えてきたというわけです。

まさに2話の「タンポポ鉄道」は「FLOW」のリベンジといってもよいでしょう。
「FLOW」では行われることがなかった営業と編集と書店の絶妙な連係プレイ。

「タンポポ鉄道」の売り込みは「重版出来」という最高の結果につながったのです。