2017年冬ドラマで火曜の10時枠に放送されている「カルテット」。椎名林檎さんがカルテットのドラマのために書き下ろした主題歌「おとなの掟」は、劇中で組まれている弦楽四重奏団「Doughnuts Hole」であるメインの出演者4人が歌っています。

林檎さんが歌わずにドラマ「カルテット」の出演者が歌うあたりに、何かこのドラマのカギが隠されているのかも…、ということで、早速「カルテット」の主題歌「おとなの掟」の歌詞について分析してみたいと思います!

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カルテットの主題歌の歌詞に込められた椎名林檎の思いとは?

実は今回カルテットの主題歌を手掛けた椎名林檎さんのコメントがTBSのカルテット公式HPにありますので、まずはその内容を確認してみましょうか。

【椎名林檎さんコメント】

このたびはとびきりの作品へ参加させていただき光栄です。
ありがとうございます。

キャストのみなさんがそれぞれ、担当される弦楽器を猛特訓中と伺い、作曲時に4人分の弦楽パートもご用意してしまいました。
てっきりマジで弾いてくださるのかと早合点して。

それと、Mummy-Dがご出演されることは、年明けにネットのニュースで知りました。
本来なら冒頭32小節くらい彼の時間として書くべきでした。
ごめんなさい。
今回そうはなっておりませんが、次回はそういたします。

でも、みなさんほんとうにかっこよく唄ってくださり、しあわせです。
よろしければドラマとともにほんのりご賞味いただきたいと思います。

何卒。

TBSドラマ「カルテット」公式HPから引用

椎名林檎さんのコメントで注目したいのが「とびきりの作品へ参加させていただき」「担当される弦楽器を猛特訓中と伺い」という部分です。このコメントを読む限り、作詞作曲前の打ち合わせでかなり濃密に作品の内容を聞き込み、キャスト情報も踏まえた上で、作詞作曲活動に取り掛かったようですね。

そのため「おとなの掟」の中には椎名林檎さんなりの「カルテット」に対する解釈が込められているのではないでしょうか。

ところで4人分の弦楽パートもご用意されたあたり、さすがという感じです。ドラマのエンディングではテレビ用に短くカットされていますが、ノーカット版では弦楽器の間奏があるのでしょうか。早く全体を聞いてみたいですね。

ちなみに出演者であり、コメントにもお名前のあるMummy-Dさんはヒップホップグループ「Rhymester」(ライムスター)のラッパーである一方で、プロデューサーでもあり、作詞作曲活動もされています。

椎名林檎さんともこれまで何曲かフューチャリングされているアーティストさんなので、冒頭32小節…、のウィットに富んだくだりが書かれているようです。お二人の関係がうかがい知れますよね。

カルテットの主題歌の歌詞を見るとドラマの展開がわかる!?


早速、歌詞で特に気になるパートを中心に読み取っていきたいと思います。

※こちらでは著作権の都合上、歌詞の全ての掲載は差し控えさせていただきます。歌詞全体についてはこちらを参照ください。

「真っ黒な中に一つ」~「呑み込み匿(かくま)います」

ここには「真っ黒」「闇夜」という、暗い場所をイメージさせるワードが二つ出てきます。その一方で「消えては浮かぶ吐息」「冷たい」はとても寒い状態を想像させます。つまり言い換えるなら、

暗くて寒い場所は僕をしっかり隠し包み込んでくれる。
そして僕は一人でそこに居ることを望んでいる…。

というところでしょうか。誰しも一度は自分のことを何も知らない人たちがいる場所へ行きたくなった事があると思います。カルテットの四人もそれぞれ心に闇を持ち、それを隠して集まりました。過去の自分を何も知らず、追及もしない、ただ演奏をするためだけの仲間が集まった場所は確かに居心地がいいと思います。

「好きとか嫌いとか欲しいとか」~「滅びの呪文だけれど」

これは歌詞そのままで

好き、嫌い、欲しい…など自分の欲望を正直に表す言葉は、物事を白黒はっきりさせるのには丁度いい。
でもそれらの言葉を発してしまうと、言った本人は気持ちいいのだけれど、それまでバランスを保っていた組織とか…仲間たちは崩壊するよ。

という意味で良さそうですね。演奏を目的として集まった(ことになっている)はずの四人がお互いに好意を持ち、それを言葉で発した時、バランスを崩し関係が崩壊する…、という展開があるのかもしれません。

今まで放送されたドラマの内容と結び付けてみると、第2話で司が真紀に対して、第三話ですずめが司に対して好意を持っていることを明かしました。第四話ではさらに司の強い思いが言葉で伝えられましたが、今後これらの思惑がカルテットを解散させてしまうのでしょうか。

「手放してみたいこの両手塞いだ知識」~「僕らが出会えたら」

こちらの解釈ですが、

両手を塞いでいる知識を手放してみたい。
そうすればどんなに軽いと感じるだろうか。
言葉の鎧も呪いも全部そういうのが無い状態でもう一度、僕らが出会えたとしたら(滅びないだろうに。)

という感じでしょうかね。やはりカルテットは、お互い好き同士になってしまったばっかりに滅びる結果になるのかもしれません。いい関係になることは叶わないのでしょうか…、だとしたら切ない展開ですよね。

「そう人生は長い」~「おとなは秘密を守る」

人生は長い、世界は広い。
言葉の鎧や呪いから解き放たれた僕らの色は白黒つけ難い「グレー」。

幸福になったり不幸になったり慌ただしいけど、実際に慌ただしいのは胸のうちだけ。
だっておとなは秘密を守るから。”

となるでしょうか。

今までは「滅びるしかない」と読めてしまいますが、最後の最後で「もしかするとカルテットは滅びないかもしれない」という希望が見えます。まるで夢オチのように、今まで好きとか嫌いとか、言葉の鎧や呪いに両手を塞がれていたと思っていたことは全て、胸の内に秘めていた事だったのです。

だっておとなは秘密を守るから。好きとか嫌いとか言葉にしないで、暗くて冷たい闇の中でひっそりしているのが気持ちいい、それがおとなの掟でもあるということなのですね。

でもだとするなら、今までの話で既に想いを表現してしまった司やすずめってどうなっていくのでしょうか。実は一旦は想いを吐き出したものの、これといって大きな変化とならず、また心の奥に気持ちをしまい込んで、過ごしていくということなんでしょうかね。

ところでこれはちょっと余談なのですが、ご自身の楽曲で難しい漢字をよく使う椎名林檎さんですが、今回のカルテットの主題歌では一点だけ林檎さん「らしからぬ」ことをしています。それはタイトルの「大人」をあえて平仮名で「おとな」としていることです。

しかし、あえてひらがなにすることで日本語独特の平仮名がかもし出す柔らかい印象と、意味深な雰囲気が出ている感じがしてむしろそれがいいですよね。

カルテットの主題歌の歌詞のまとめ


こうしてドラマ「カルテット」の主題歌を見てみると、やはりドラマの為に書き下ろされただけあって何かカギが隠されているという気がしてなりません。今回は主題歌の歌詞の中で恋愛要素を色濃く読み取りましたが、真紀の夫の真相も、歌詞の一節の「好きとか嫌いとか欲しいとか」の滅びの呪文に何か関わりがあるかもしれません。

ドラマ「カルテット」の主題歌の歌詞の深くを分析したことでますます今後のドラマの展開が楽しみになってしまいました。

以上、カルテットの主題歌の歌詞についてでした。