ドラマ「嘘の戦争」の9話の感想です。3/14の15分拡大のスペシャル放送を以っていよいよ「嘘の戦争」も最終回を迎えることとなりました。嘘はいけないもの…、それが常識として教えられた人は多いですよね。しかし、「嘘の戦争」では嘘は身を守るための手段でもある…、それを教えてくれました。

今回放送の9話では罪の意識に苛まれ、後悔の中で生きてきた三瓶守(大杉漣)の贖罪の意識が痛いほど伝わってきて泣けて今まで以上に泣ける展開でしたよね。早速、涙と裏切りのドラマ「嘘の戦争」第9話の感想をまとめましてみました。

スポンサーリンク

ドラマ 嘘の戦争の感想 第9話で泣ける4つのシーンとは?


ただの復讐ドラマでは終わらない「嘘の戦争」は少し「銭の戦争」ともリンクして面白いですよね。それでは早速嘘の戦争の9話で特に泣ける4つのシーンにフォーカスしてみましょう。

鬼と化していく浩一が哀しい

浩一(草彅剛)は三瓶(大杉漣)が父の信頼を裏切ったことを知り、怒りに燃える。浩一の父が託した事件の真相を三瓶が警察に証言してくれていたら…自分は嘘をつかされずにすんだのに、父親が殺人犯の汚名を着せられずに済んだのに…

浩一は三瓶の生き別れた娘、七沢由美子(国仲涼子)に接触し、結婚を台無しにしようと考える。だが恩師にも復讐しようとする、鬼と化していく浩一をハルカ(水原希子)は見ていられない。

「復讐するなら一人でやって!」そう言い、ハルカは浩一から離れる…。

9話で思うこと浩一は本当に三瓶のことが許せなかったということでしょうか。今まで信じていた三瓶が

  • 父の信頼を裏切っていたなんて…
  • 自分が嘘をつかされているのを黙って見ていたなんて…
  • 何事もなかったかのように過ごしていたなんて…

そんな、抑えきれない怒りを目で表現していましたね。

結局、浩一はハルカからも百田(マギー)からも八尋(菊池風磨)からも孤立していってしまいます。「銭の戦争」でも同じようなシーンがありました。「金で失った人生、金で奪い返す!」という誓いがおかしな方向へむかっていった場面とかなりシンクロします。

三瓶に復讐を企てる浩一は、かなり鬼気迫っていました。今までとは違い白目が多いというか三白眼で表現し、鋭い目つきでしたよね。目の演技を区別している草彅剛さんはすごい俳優だなぁと感じました。

しかし、長い間信頼していたいわば恩人に復讐しなければいけない状況ってかなり泣けてきますよね。

切なすぎるハルカの恋心

どうしようもなくなったハルカは、楓(山本美月)の勤務する病院へ。思い切って楓に訴える。

「私は今の浩一が嫌い。過去にとらわれて、お世話になった人も罠にはめようとしている。やめてほしいと説得してほしい!浩一をどうにかできそうな人は、あなたしかいない!」

ハルカの言葉が響いた楓…浩一を思うハルカの気持ちを一番わかるのは楓自身…楓は浩一に会うことに…。

プライドも何もかも捨てて、楓に頼むハルカはかっこいい!本当に浩一が好きなんだなぁと感じました。愛する人を助けたい女性を健気に演じている水原希子さん。

失礼なことを言ってしまうかもしれませんが、今まで水原希子さんの演技が上手だと感じたことは正直言うとあまりありませんでした。しかし、今回の「嘘の戦争」のハルカ役はかなりはまってますよね。

草彅剛さんは共演した女優を美しく魅せることができるといわれていますが、それだけではなく、潜在的な演技力も引き出すのだなぁと感じました。水原希子さん、山本美月さん、菊池風磨さん、どんどん演技が上手になってますね!

しかし、本当は恋愛のライバルとも言える楓にここまで訴えかけるハルカの心情を考えると本当に泣けてきますよね。

心にしみる楓の言葉

楓は浩一に言う。2人が初めてキスしたあの場所で…。(今話題の勝鬨橋ですね。「東京タラレバ娘」でも登場した場所です)

「あなたは大人たちに負けて嘘をついた自分を許せないと思っている。でも9歳の千葉陽一くんを許してあげて。嘘があなたを救ったのだから」と。

以前、浩一が復讐した五十嵐が、楓にこう言っていた。「千葉陽一はあの時嘘をつくしかなかった。もし嘘をつかなかったら、殺されていたかもしれない。嘘があの子を救ったんだ」と。

楓も嘘をつくことが生きることにつながったと思ったのだろう。そして楓は続ける。「私自身もあなたの嘘に救われた。どうせなら一生騙してほしかった」と。

自分自身を許せない人はたくさんいます。私も正直言うとかなり心当たりがあります(と言っても、だから浩一のように復讐に走る、というわけではありませんが…)。それだけに楓の「許してあげて」という言葉はたくさんの人の心に響いたのではないでしょうか。

山本美月さんの少しだけハスキーな声、少しだけたどたどしいゆっくりとした口調、癒し効果抜群ですね。そして「一生騙してほしかった」なんて、「まだあなたを愛している」というより、深く響きます。

ストレートに「まだ好きなの!」と感情をぶつけないところが楓らしい。楓の控えめで奥ゆかしく賢い生き方を表現しています。同性ながら、愛らしくていじらしいなぁと感動しました。

楓の言葉は、浩一の傷ついて乾いた心にしみわたったのでしょう。そのあとの浩一の顔は黒目が潤んでいて優しい表情でした。浩一は走って楓の元を去りましたが、照れくさい、うれしい、いろんな感情が溢れたのかな。少年のようでほっこりしました。

三瓶への復讐を止めさせたのは愛

三瓶を憎んでいた浩一だが、大昔の写真を見つける。その写真には、浩一の父、4歳の浩一、生まれたばかりの三瓶の娘・由美子、そして由美子より四カ月だけ早く生まれた浩一の弟・ダイキが写っていた。

そして写真の裏には…「3月15日生まれ由美子」との文字が。。

そう、浩一と由美子の誕生日は同じだったのだ。浩一の胸に過去の三瓶との思い出が去来する…「家族と別れてまで僕のそばにいてくれたのか?僕を大事に思っていてくれていたのか?」

浩一は由美子の婚約者、その両親が談笑するホテルのロビーへ行くが…復讐は中止。その浩一の後姿を見た三瓶は、浩一を追いかける…。

浩一は三瓶に「復讐しようと思ったけどやめた」と言う。三瓶は「どうしてやめたの?僕は君のお父さんを裏切った、嘘をつき続けた、復讐されても当然だ」と言う…。

まさにこの写真シーンは9話の一番の見どころであり、涙腺崩壊間違いなしですよね。浩一が三瓶を追いかけてきた由美子に「帰りたい家があったのにそんなこと一言も言わなかった。長い間、お父さんを借りてすみませんでした」と言うシーンは、涙なしには見れなかったという視聴者も多いですね。

実は三瓶は浩一が考えるよりずっと情が深くて、大きな人間だったのですね。浩一はずっと自分がついた嘘、そして他人がついた嘘を責めていたけど、ここにきて「嘘によって救われることもある」ことを知ります。

陽一の嘘で陽一は救われ、浩一の嘘で楓は救われ、守の嘘で浩一は救われました。

三瓶守は刑事の三輪に近いですね。二人とも罪悪感に苛まれて生きてきた人間という意味では共通しています。三輪の心からの謝罪は浩一の心を少しだけ溶かしてくれることになりました。

三瓶は嘘つきじゃない浩一が嘘をつかされ、それを誰よりも不憫に思っている。三瓶の「君は嘘つきなんかじゃないと僕は知っていたから!」と言う言葉は、浩一を大切に思う愛を感じました。本当の親子ではないけれど、親として浩一をずっと見守っていたのですね。

三瓶は陽一の誕生日を祝いながら、別れた娘の由美子のことも心の片隅でお祝いしていたのでしょう。家族を捨てて陽一の傍にいることを選んだ三瓶。せめてもの贖罪だったのですね。浩一が、三瓶が贖罪の意識で、家族を捨ててまで自分と一緒にいてくれたことに感謝する表情は素晴らしかったです。

泣くのを必死に我慢し、笑顔になろうと感情を何とかコントロールしようとする…自分は愛されていたんだということを知る瞬間。一ノ瀬浩一が千葉陽一に戻った瞬間でした。

彼を千葉陽一に戻らせたのはハルカ、楓、そして三瓶の愛なのですね。人は愛に生まれ、愛を求め、愛に散る…人間が心から求めるもとは?と感慨深いものがありました。

ドラマ「嘘の戦争」の9話の泣ける感想のまとめ


ドラマ「嘘の戦争」は単なる復讐ドラマではありません。そこには人間愛が根底に流れているので、だからこそドラマに引き込まれるんですよね。前作の復讐シリーズ「銭の戦争」でも暴走する白石富生を止めたのは、富生の母親であり、紺野未央であり、そして青池梢の愛でした。

一方のドラマ「嘘の戦争」ではハルカ、楓、三瓶の愛が浩一の暴走を止めてくれました。そしてラストは「銭の戦争」と同様に、大暴走!42歳とは思えないシャープな走り方に圧巻!あんなにかっこよく速く走れる俳優さんはいないのでは?!それくらいスプリンターのつよぽんですね。

「嘘の戦争」は「銭の戦争」と同様に何か考えさせる結末となるでしょうね。最後までドラマ「銭の戦争」を見守ろうと思います。

以上、ドラマ「嘘の戦争」第9話の泣ける感想でした。