高齢出産といえば、何となくリスクがありそうというイメージがあります。
しかし、
なぜ高齢出産にリスクがあるのか?
と聞かれてあなたは答えられますか?
かつて某芸能人が高齢出産に関して発した一言が原因で世間から叩かれましたが、
実際のところはどうなのでしょうか?
高齢出産って何?
Wikipediaによれば高齢出産の定義は以下のとおりです。
高齢出産(こうれいしゅっさん)とは、
統計上または医学上、女性が35歳以上で子どもを出産することである
これだけ見れば35歳以上の出産は全て「高齢出産」ということになります。
しかし、日本での高齢出産の解釈はちょっと違います。
公益社団法人の日本産科婦人科学会では
35歳以上の初産を高齢出産としています。
1993年以前は30歳以上の初産婦だったのですが、
普通に30歳以上の初産が増えたことと、
諸外国では元々35歳以上とされていたのでそれに合わせました。
ちなみに
2人目以降はどうなのか?
というと、実は2人目以降でも高齢出産はあります。
2人目以降では40歳以上が高齢出産とされます。
1人目と2人目の間が5歳差があるからといって、
3人目が45歳以上、というわけではありませんので悪しからず。
高齢出産のリスクは?
出産は母親にとってかなりの負担がかかることは言うまでもありません。
昔に比べれば安全な出産ができるようになったとはいえ、
残念ながら出産により母親が亡くなる、ということはありえるのです。
具体的に数字を挙げると、
現在妊産婦が死亡率は10万のうち8.6程度とされています。
(2004年アメリカの学会での報告)
しかし、これは全体的な平均であり、年齢別に分けると
35歳~39歳はこの比率が2.5倍になり、
40歳以上ともなると5.3倍になるということが判明しました。
また、母体に負担がかかるということは
つまりはお腹の赤ちゃんにも負担がかかるということは言うまでもありません。
結果、流産、早産や、生まれた赤ちゃんが何らかの障害を持つ可能性が
高くなってしまうということになります。
ただし、高齢出産がリスクが高い、というのはあくまで統計学上の数値です。
高齢出産だから即問題があるというわけではありません。
現在では諸事情で出産が先延ばしになってしまうことはやむを得ないところです。
しかし、高齢出産は若いころの出産に比べれば
相対的ですがリスクがあることは認識しておくべきでしょう。
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