ナポレオンの村のそば米雑炊って何?そば米の知られざる歴史とは?

ナポレオンの村

8/9放送のナポレオンの村 第3話は
絶景滝壺レストラン!亡き妻との約束…30年越しプロポーズ
でした。

今回与志田で出てきた料理は徳島県祖谷(いや)地方の郷土料理の「そば米雑炊」です。

しかし、「そば米」ってなんでしょうかね?
実はこれには地元徳島県の歴史が大きく関わっているようなのです。

そば米雑炊のそば米ってそば?それともお米?

まず気になるのは、
結局、そばなのか米なのか、どっち?
ということですよね。

一応、3話で店主がそば米雑炊について説明してくれたのですが、
聞き取れなかった人もいるかと思いますので改めて確認しましょう。

そば米とは簡単にいえば、そばの実を米の代わりに使ったものです。

普通はそばの実は一度そば粉にしてから、
おなじみのおそばにそば打ちします。

しかし、そば米はそばの実をそのままお米の代わりに使います。
もちろん、生で食べるのはあまりよろしくないので、
ゆでて雑炊として食べます。

これが「そば米」の雑炊、つまりそば米雑炊というわけです。

なぜ、普通の雑炊ではなくそば米雑炊?

そばじゃなくて、最初から米を使えばいいんじゃ?
と思った人もいるかもしれません。

しかし、ここに徳島県の歴史が大きく関わってくるわけです。

実は徳島県には平安時代に源平合戦で敗れた平家の隠れ里がありました。
現在の東祖谷山村(ひがしいやまそん)です。

ここで気がついた人もいますよね。
そうです、徳山県祖谷地方とはまさに平家が隠れ住んでいた場所というわけです。

隠れ里というくらいですから、山深い場所です。
なので、地形などを考えると米作りにはちょっと厳しいというわけです。

もちろん、穀物を取らないわけにはいきませんので、
代わりに主食としたのは粟(あわ)やヒエ、それにキビ等の雑穀でした。

また、そばに関してはそんな土地でも栽培ができました
採れたそばをお吸い物にして、代々祭り事に使われていたようです。
ここでそば米雑炊が誕生したわけですね。

現在はなんと徳島県の学校給食にも出るらしいですね。

最後の源平合戦である壇ノ浦の戦いが1185年の4/25です。
そこから祖谷に落ち延びて今まで伝えられてきたとすれば、
800年以上の歴史を持つということになります。

何か時代のロマンを感じますよね。

そば米雑炊ってどんな味?


ナポレオンの村 3話ではそば米雑炊を食べた浅井栄治(唐沢寿明)も
戸川真人(山本耕史)も大絶賛でした。

ということであれば、味は間違いないということでしょう。

しかし、そば米雑炊にはもうひとつ忘れてはいけないポイントがあるんです。
それは食感です。

米とは違い、そば米には粘りがありません。
そのため、食感もプチプチしていて普通の米の雑炊とは違う
独特の食感を楽しむことができるわけです。

感覚としては、お茶漬けに近い感じとか。
非常に体に優しそうな料理なので
夏バテしそうな体にはピッタリかもしれませんね。

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